気管支喘息 | 横浜市泉区 ゆめが丘駅徒歩2分の小児科 ゆめが丘あかちゃんこどもクリニック ゆめが丘ソラトス横

気管支喘息とは

気管支喘息の症状

喘息の代表的な症状は、咳や息苦しさ（呼吸困難）です。特に夜間や早朝に咳が出ることが多く、乾いた咳から痰を伴う咳へと変化することもあります。息を吸う時にゼーゼー、息を吐く時にヒューヒューという音（喘鳴）が聞こえることもあります。
軽い喘息では、聴診器を当てるとゼーゼー、ヒューヒューという音が聞こえますが日常生活にはほとんど支障がない状態です。重症になると、呼吸困難が激しくなり、意識レベルが低下することもあります。

気管支喘息の原因

気管支喘息は遺伝的な素因に、アレルゲンや感染症、受動喫煙や大気汚染などの環境因子が作用することにより引き起こされると言われています。
両親や兄弟に喘息やアレルギー性疾患（アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎など）の既往があるお子さんは、喘息になりやすい傾向があります。ダニ、ハウスダスト、花粉、ペットの毛など、アレルギーの原因となる物質（アレルゲン）への接触やウイルス感染も喘息発作の引き金となります。また、たばこの煙や大気汚染、気温・湿度変化などの環境要因も影響することがあります。

お父さん・お母さんに知っておいていただきたいこと

・喘息発作かもしれないと思ったら早めに受診しましょう

喘息は気道の炎症により起こるため、花粉・ハウスダスト・ダニ・たばこの煙などに触れさせてしまうと気付かないうちに喘息が悪化してしまう恐れがあります。

・自己判断での治療中段は危険です

気管支喘息は治療に時間を要するため根気強く治療を継続することが重要です。良くなったり悪くなったりを繰り返す場合がありますのでお父さん・お母さんの判断で治療を中断しないようお願いいたします。

・他の疾患の隠れている可能性があります

小児喘息はアレルギー反応が原因になることが多く、他のアレルギー性疾患との関連がも考慮する必要があります。アレルギー体質の方はアレルギー性鼻炎やアトピー性皮膚炎など他のアレルギー性疾患と合併しやすいため注意が必要です。
また、「One airway, One disease」という鼻と気管支は繋がっていて、鼻の病気と喘息とは密接に関連しているという考え方があります。

気管支喘息の治療法

当院では、以下の様な流れで小児喘息の治療を進めていきます。

1）問診、診察

まずは問診にて、喘息の症状として思い当たる症状や普段の生活環境などを聞かせていただきます。また、既に喘息と診断されている方でも喘息の発作をコントロールするために、現在どういう状態か把握することはとても大切ですので、症状の経過等をお話しいただきます。

2）検査

当院では喘息の診断や重症度の確認のために次の様な検査を行っております。

・血液検査
血液中の好酸球数を調べたり、アレルギーの原因物質を調べたりします。

3）治療

喘息の治療は、「発作が起こった際に抑える薬」と、「発作を起こりにくくするために予防する薬」の２本柱で行われます。
発作が起きた際には、吸入薬（気管支拡張薬）を使用します。これは、気管支を拡げて呼吸を楽にする効果があります。
予防治療には、吸入ステロイド薬が中心となります。これは、気管支の炎症を抑え、発作を起こりにくくする効果があります。その他、必要に応じて、アレルギー症状を抑える薬なども用いられます。

・ネブライザー（吸入薬）

薬を霧状にして吸い込むことで、気管支まで薬を直接届けることができます。自然に呼吸をしているだけで薬を吸入できるので、赤ちゃんや小さいお子さんなど小児喘息の治療に適しています。喘息発作時だけでなく、発作のない時にも吸入できます。

ご自宅で気をつけること

ご自宅では、まずアレルゲンとなる物質を極力減らす努力が必要です。こまめな掃除、布団の乾燥、ペットとの接触制限、カーペットやぬいぐるみを減らすことなどが有効です。また、空気清浄機を使用するのも良いでしょう。
お子さんの症状に合わせた生活習慣の工夫も大切です。激しい運動の後や、風邪を引いた時は、症状が悪化しやすいので注意が必要です。お子さんの呼吸状態を注意深く観察し、咳やゼーゼー、ヒューヒューといった症状に気付いたら、早めに小児科を受診してください。

気管支喘息（小児喘息）でよくある質問

風邪をひいた後咳だけが残っていますが喘息ですか？

風邪の症状で咳はよくあることですが、咳だけが1ヵ月以上続く場合は喘息の可能性があります。喘息の予防治療を行うことも可能ですので、2週間以上咳が続く場合は一度受診ください。

子どもが喘息の場合、大人になっても喘息は続きますか？

大人になってからの喘息は完治しないことが多いため、子どものうちから適切な治療を行うことが重要です。お子さんの呼吸音や咳が気になる場合はご受診ください。