食物アレルギー | ゆめが丘駅徒歩2分の小児科　ゆめが丘あかちゃんこどもクリニック　ゆめが丘ソラトス横

食物アレルギーとは

食物アレルギーの症状

食物アレルギーの症状は、摂取後数分から数時間後に現れます。
代表的な症状は以下の通りです。

皮膚症状

• 肌の赤み
• 腫れ
• 湿疹
• 口や身体の痒み
• じんましん

消化器症状

• 腹痛
• 吐き気
• 嘔吐
• 下痢

呼吸器症状

• 咳
• ゼーゼーする呼吸

重症の場合には、アナフィラキシーショックが起こることもあります。アナフィラキシーショックは、血圧低下、意識消失、呼吸困難などを伴う、命を脅かす非常に危険な状態です。
症状は、摂取した食品の種類やお子さんの体質によって異なるため、少しでも異常を感じたら、すぐに小児科を受診しましょう。

食物アレルギーの原因

食物アレルギーの原因は、特定の食品に含まれるタンパク質です。このタンパク質が、体内に侵入することで、免疫システムが過剰に反応し、アレルギー反応を引き起こします。遺伝的な要因も関係していると考えられており、両親や兄弟姉妹にアレルギー疾患を持つ人がいると、お子さんが食物アレルギーを発症するリスクが高まります。また、腸内環境や、離乳期の食べ物の導入方法なども影響している可能性があります。

近年、環境要因の変化もアレルギー疾患増加の一因として考えられています。特定の食品を摂取したことで初めてアレルギー反応が現れる場合もあれば、以前に摂取した際にアレルギー反応がなかった食品でも、ある日突然アレルギー反応を起こす場合もあります。1年が経過すると体の免疫システムが変化することが多いため検査を実施してから1年経過した場合は再検査をおすすめしております。

食物アレルギーの治療法

食物アレルギーの治療では、症状が出ないように原因となる食品を除去する「除去療法」と、症状が出てしまったときに症状を改善させる方法の2つが主です。

除去療法

食物アレルギー治療の基本は、原因となる食品（アレルゲン）を摂取しないことです。卵アレルギーであれば卵、牛乳アレルギーであれば牛乳を除去する必要があります。しかし、加工食品には表示されていないアレルゲンが含まれている可能性があるため、食品表示を丁寧に確認することが重要です。

特に注意が必要なのは、特定原材料に準ずるものです。表示義務のある特定原材料8品目（えび、かに、くるみ、小麦、そば、卵、乳、落花生）に加え、20品目も確認しましょう。
しかし、表示がないケースもあります。量り売り商品や、注文を受けて作る弁当などは注意が必要です。

症状が出た時の対処法

じんましん、かゆみ、呼吸困難など、アレルギー症状が出た場合は、速やかに対応することが重要です。症状に応じて抗ヒスタミン薬、気管支拡張薬などでの処置が必要です。アナフィラキシーを疑う場合は迷わず医療機関へ問い合わせましょう。

食品表示の見方

食品表示法では、特定のアレルゲン表示が義務化されていますが、表示の仕方に注意が必要です。「卵」と表示されていても、魚卵などは含まれません。表示内容を正しく理解し、安全に食品を選択しましょう。消費者庁のウェブサイトで最新情報を確認することをお勧めします。

アトピー性皮膚炎との関連性

乳幼児では、食物アレルギーとアトピー性皮膚炎が合併することが多いです。アトピー性皮膚炎が特定の食品で悪化する場合は、医師にその旨をお伝えください。